大和、波動砲で新妻仕留めた!

 阪神大和内野手(25)が、フリーアナウンサーで神奈川県在住の原麻理子さん(25=ライムライト)と結婚することが18日、分かった。甲子園で婚約指輪を渡す粋な演出が成功し、約2年間の交際を経てゴールイン。今季中堅レギュラーを獲得した若虎が、最高のパートナーに支えられ、勝負の9年目に向かう。

 大和は甲子園を晴れ舞台に選んだ。1年前の12年10月下旬。日付が変わろうかという深夜、麻理子さんを連れて仕事場でもある甲子園に向かった。ひと気のない球場外周に立つと、婚約指輪を手渡した。「ここで頑張って、食べさせていきます!」。虎戦士として、心からの誓いを立てた。

 出会いは2年前の11年8月。大和の一目ぼれから始まり、9月下旬に交際をスタートした。天真らんまんでスポーツ万能な麻理子さんに導かれるように、若虎も1段1段ステップアップ。当時1軍定着すらままならなかった男は今、中堅レギュラー格にまで成長した。

 大和

 ずっと一緒にいても、常に楽しく笑っていられる相手なんです。

 スポーツ施設を訪れれば、卓球にボウリング、バスケット、さらにはゴルフも2人だけで満喫できる仲だ。和歌山旅行ではアドベンチャーワールドを楽しみ、山梨旅行ではぶどう狩り、ワカサギ釣りも堪能した。幾度となくケンカも経験したが、周囲のサポートにも支えられて、その度にお互いの絆は深まっていった。

 麻理子さんは「つらいこともいっぱいあったけど、それを乗り越えたら倍返しで幸せにしてくれる人なので。周りの方々に支えられて今があるので、本当に感謝しています」と振り返る。東京を拠点にフリーアナウンサーとして活躍しながら、献身的に若虎を支える日々。大和は感謝の気持ちを忘れたことはない。昨年9月下旬、満を持してプロポーズ。甲子園を訪れ、大事な指輪を渡したのは、その1カ月後だった。

 中堅レギュラーの座を手にした今季は8月20日DeNA戦(横浜)で右手第5中手骨を骨折。仕事の合間をぬって、関西まで駆けつけてくれる麻理子さんの優しさが身にしみた。タイの煮つけにレンコンのはさみ揚げ…。好物を口にしながら、この人を一生守っていこうと、あらためて決意を固くした。

 大和

 野球以外で自分ができないことを助けてくれて、アドバイスをくれる。僕にかかる負担はゼロなんです。

 大和は今季、開幕から中堅レギュラーに定着。シーズン終盤に右手骨折で離脱しながら、規定打席に到達して打率2割7分3厘、チーム最多の19盗塁を記録した。CSファーストステージ広島戦(甲子園)で戦列復帰を果たし、来季はさらなる飛躍に期待がかかる。

 大和

 いつも支えてくれる人だから、絶対幸せにしたいんです。

 真価の問われる9年目へ。猛発進の準備は整った。

 ◆大和(やまと)本名・前田大和(まえだ・やまと)。1987年(昭62)11月5日、鹿児島県生まれ。樟南では1年夏、3年夏に甲子園出場。05年高校生ドラフト4巡目で、内野手として阪神入団。1年目のオフに登録名を変更。7年目の昨季本格的に外野手に転向し、115試合で中堅を守った。今季はプロ初の開幕スタメン出場を果たし、自身最多の105安打を放った。177センチ、62キロ。右投げ右打ち。