広島大竹寛投手(30)が12日、今季取得した国内FA権を行使することを表明した。マツダスタジアム内の球団事務所で最終決断を報告し、FA申請の手続きも完了した。巨人、ソフトバンク、楽天が調査を進めており、広島退団は決定的な情勢。今季自身初の2年連続2ケタ勝利をあげた右腕は「他球団の話を聞いてみたい」と偽らざる思いを明かした。

 -結論は

 大竹

 FA権を行使します。他球団の話を聞いてみたいと思いました。相当、悩みました。

 -3度の残留交渉を経ての決断。悩んだ点は

 大竹

 宣言するか、しないかというところで。

 -カープは慰留?

 大竹

 もう一貫して、残ってほしいと言っていただいた。必要だと言っていただきました。

 -今後は獲得に名乗り出た全球団と交渉するのか

 大竹

 そのつもりでいます。

 -宣言残留の可能性は

 大竹

 カープも含めて考えたいと思います。まずは(他球団と)話をしたい。その中で自分をどう評価してくれるのか、野球する上での環境を中心に聞いてみたい。

 -球団に伝えたのは

 大竹

 ずっと最後まで揺れていた。10日の夜、球団の方に連絡させていただきました。

 -カープについて

 大竹

 カープは本当にファンが熱い、いいチームだと思っています。

 -勝ちたいという欲求もあったのか

 大竹

 野球選手として優勝したい気持ちはもちろんある。それ以外にも自分にとって大事なものはいっぱいある。

 -カープとは条件面で折り合っていたが

 大竹

 条件面はクリアされていて問題じゃない。自分が挑戦したいとか、新たな世界を知りたいというのが正直なところ。それで今日、FA権を行使することになった。あとは総合的に考えました。

 -家族は

 大竹

 これまでも一緒に考えてきた。これからも(一緒に)考えていくことになると思う。

 -今後の交渉で入団の決め手となるものは

 大竹

 まず話をさせていただいて、その中で自分の評価がどうなのか、そこら辺もいろんな話ができたら、その中で見つけていけたらと思っています。

 -今後、カープ側と会う予定はあるのか

 大竹

 今のところ、まだ決まっていません。

 -他球団と交渉後、カープと交渉する可能性は

 大竹

 今のところ、予定は分かりません。

 -球団からは

 大竹

 最後まで残ってほしいと言っていただいて、ありがたかった。最後は「頑張れ」と声をかけていただきました。