ヤクルトが元巨人で今季は台湾プロ野球・兄弟でプレーした真田裕貴投手(29)と入団に向けてほぼ合意に達したことが16日、分かった。近日中にメディカルチェックを受けた後、正式発表される運びだ。

 真田は01年ドラフト1位で巨人に入団。その後横浜(現DeNA)移籍後、12年に巨人復帰。同年9月に右足関節を手術し、オフに戦力外通告を受けたが、台湾・兄弟のテストを受験し合格した。今季は中継ぎで67試合に登板し、3勝2敗6セーブ。オールスターにも出場し、台湾プロ記録を更新する32ホールドで最優秀中継ぎ投手に輝くなど、完全復活を遂げた。今季のヤクルトは終盤の逆転負けが多く、中継ぎ陣の整備が急務だった。日本球界でも300試合登板と経験豊富なタフネス右腕が、巻き返しに尽力する。