自宅よりレギュラーが欲しい!

 日本ハム杉谷拳士内野手(22)が17日、来季は“住所不定”となることを明かした。この日も練習した、2軍施設のある千葉・鎌ケ谷を今月末で退寮するが「そのあとは家を借りる予定はありません」。退路を断って、1軍定着を目指す。

 来季、仮に2軍暮らしになった場合、寮に泊まることは可能だが“出戻り”という恥ずかしいことになる。また、宿泊費は無料ではない。2軍調整で寮に泊まれば、札幌と鎌ケ谷の寮で二重払いとなってしまう。そんな心配事を振りきるように「大丈夫です。絶対にレギュラーを取りますから」と力強い。

 実家は東京にあり、鎌ケ谷へ通うことは可能だ。来年1月は、関東を離れて泊まり込みで自主トレを行ったり、2月には春季キャンプが始まり、しばらく住むところには困らない事情もある。「とにかく1軍に居続ければ問題ない。自宅がいりますかね?」と、強気だ。

 ドラフト同期の中島は札幌に新居を構えたが、追随する考えはない。「札幌は寮に自分の部屋があるので、そこでいい」。本職は内野だが狙うのは外野のレギュラーだ。今季も右翼で先発出場するなど実戦経験も積んできた。さらに中田が三塁挑戦で左翼も空く可能性があり、現実的な狙いを絞った。「来年は栗山政権3年目。杉谷拳士の集大成を見せます」。来季こそ定位置を奪って、満を持して自分の城を持つ。【木下大輔】