中日の人気マスコット・ドアラが、落合博満GM(60)から大減俸を食らった。名古屋市の球団事務所で18日、契約更改交渉を初公開。年俸代わりの食パン1キロが25%減となる750グラムでサインした。「みんなと一緒25%→

 大きなケガは初めてだったのでしっかり調整したい

 まだ通院しています」。20年目の初ダウンにドアラもがっくりだ。

 今季はナゴヤドームで7回終了時に行うバック転が23勝26敗と絶不調。8月には左手中指を骨折し、1カ月半の戦線離脱もあった。西山球団代表によると、落合GMは「ひねりを加えた成功も2回だけ」とシビアに査定。今オフは野球協約の減額制限いっぱいや制限超えで更改する選手が23人も出たが、厳冬の嵐はドアラにも吹いた。

 だがアメも用意されていた。西山代表は交渉中に直電で落合GMに「ファンのみなさんに愛されている彼の貢献度はたいへん高い。ぜひ終身契約にしてほしい」と要望されたと説明。ドアラは「体の限界までいていいらしい」とガッツポーズだ。終身保証とは「バック転ができる限り」との解釈。契約は1年ごとの更新で年俸は変動制だ。

 「100歳までやる」とドアラ。来季のバック転の目標は「100%成功。ひねりでビシバシ決めていく」。取り返す食パンは「家に入らないぐらい

 100倍(返し)」と、半沢直樹ばりに意気込んだ。落合GMも期待する復活ショーに乞うご期待だ。(重さは推定)【松井清員】