プロの体に先輩もびっくり!?

 唯一の高卒ルーキー、ドラフト2位横田慎太郎外野手(18=鹿児島実)は3年目内野手の西田を驚かせた。9日に始まった新人合同自主トレは「慣れるのに精いっぱいでした。自分なりにできることはできたと思います」。終始、緊張した表情とは裏腹に、堂々たる恵まれた体格はプロの先輩をうならせた。

 「でかかったです…」。横田の印象を素直な驚きで語るのは、3年目となる西田だった。前日8日に寮で186センチ、85キロの後輩にあいさつされた。西田自身もこの年末年始、食事と筋力トレーニングで体重を3キロ増やした78キロとして鳴尾浜に帰ってきた。身長は同じでも、約7キロの体重差はくっきり。しかも横田は昨年12月の体力測定で垂直跳び80センチを記録した球界でも驚異の身体能力を持つという。「負けたらあかんなと思いました」と西田先輩に火を付けた。

 体は大きくても、プロの世界に足を踏み入れたばかり。“プロのいろは”を教わるのも先輩からだ。横田は2年目内野手北條にあいさつし「いろいろとこれから教えることがあると言われました。しっかり聞いていこうと思います」とくぎを刺された。チーム最年少として、整理整頓など野球以外の仕事もこなしていかなければならない。新人合同自主トレが始まり、忘れてはいけない最初の仕事は元気に声を出すことだ。

 「元気と声はみなさんに負けないぐらい出していってやっていこうと思います」。若さを前面に出す横田の存在感が、鳴尾浜に活気を生み出す。【宮崎えり子】