偏差値で12球団トップを狙う!?

 日本ハムが今秋ドラフト会議の指名候補として、東大初の“独立リーガー”となるBCリーグ・信濃グランセローズの井坂肇投手(23)をはじめ、京大の田中英祐投手(3年=白陵)、名大の七原優介投手(3年=知立東)と“旧帝大トリオ”を徹底的にマークすることが20日、分かった。

 井坂は東大1年時に、当時早大4年生だった日本ハム斎藤と投げ合った経験がある。右肩痛で大学最終年となった昨年は登板機会がなかったものの、もともとプロ志望だったことから、球団関係者は「状態が良ければ、1年で指名できる選手」と興味津々だ。1年間の浪人生活の末、東大に入学し、1年秋に自己最速の145キロを記録。2年以降、苦しめられた右肩痛が、どれだけ回復しているかが指名へのポイントとなりそうだ。日本ハムにはチーム史上初の東大出身選手で、現在は球団職員の遠藤良平氏がおり、10~12年までは松家卓弘氏が在籍。井坂を指名、入団すれば、チームとしては3人目の東大出身選手誕生となる。

 さらには、京大の最速148キロ右腕、田中と、名大の152キロ右腕、七原の2人にも、昨年から熱視線を送っている。田中は多くの名選手をプロに輩出している関西学生リーグで昨秋、ベストナインを獲得。七原は愛知2部リーグとはいえ無安打無得点試合を達成した“本物”だ。「担当者から、いいという報告は聞いている。2人とも球が速い」と高評価で、今後も希望進路など動向に注視していく方針だ。

 栗山監督のほか、加藤2軍投手コーチも国立の東学大出身という日本ハムには、ぴったりな知性派たち。“国立の星”から目が離せない。