マー君世代が、喜び、驚き、エールを送った。広島前田健太投手(25)巨人坂本勇人内野手(25)沢村拓一投手(25)ら、各球団で活躍するマー君と同学年の選手たちが、田中将大投手(25)のヤンキース移籍についてコメントした。

 自身も将来的なメジャー挑戦を希望している広島前田健は球団を通じてコメントした。「多くの不安や葛藤があったと思いますが、彼ならヤンキースに行っても持っている力を発揮できると思います。僕も日本で彼に負けない活躍ができるように頑張ります。毎試合、注目して見たいと思います」。力量を認め合うライバルの挑戦に、大いに刺激を受けていた。

 幼なじみの巨人坂本は「メジャーでも伝統のある球団ですし、いろんなプレッシャーがあると思うんですけど、それをはねのける力を持っていると思います。夢がかなってよかったなと思います。本当に頑張ってほしいです」と喜んだ。同沢村は「うれしかったし、今朝、メールでおめでとうと言いました。将大がメジャーで勝っている姿を早く見たい。今年は僕個人としても頑張らなきゃいけない年、まだまだ同じ土俵に立てないけど、努力して追いついていきたい、少しでも追いつけるようにしたいです」と、興奮を隠しきれない。同年齢で、チャリティーイベントも一緒に行っている間柄。感激も素直に共有していた。

 「88年会」の宴会部長こと中日大野は「マー君は高校時代から『すごいな』という存在。それはプロでも変わらず、メジャーでもすごい契約を結んだ。自分もその差を少しでも埋められるように頑張りたい」。ソフトバンクの主砲、柳田は「7年契約はすごすぎるでしょ。次元が違う。マー君と対戦するときは、特に気合が入っていた(昨年は6打数3安打)。アメリカでも20勝するでしょう。マー君はまず制球がすごい。あとは投球術。ここは(力を)抜いて、ここは入れるというところが完璧。1球目から最後仕留めるまで、すべて考えていたように感じる。マー君としゃべったことがない。それが唯一の心残りですね」。

 親交の濃度に個人差はあるものの、この世代の誰もが、田中を追い掛けてきた。田中が新たなステージに立ったこの日、それぞれが目標を新たにしていた。