佑ちゃん、復活へ「マエケン体操」も導入?

 日本ハム斎藤佑樹投手(25)が、同世代の広島のエース前田健太ばりのウオーミングアップを見せた。26日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で自主トレを行った。キャッチボールの前に前かがみになり、両腕をクネクネしながらグルグル。あの「マエケン体操」をほうふつとさせる動きを見せた。佑ちゃんにしては珍しい動作で、これも右肩関節唇損傷から復活を期す今季への意気込みの表れ?

 グラウンドに現れた佑ちゃんは、おもむろに上半身を前に傾けると両腕を回し始めた。左腕を後ろから前へ、まるで背負い投げをするかのような大きな動き。さらに、連続して右腕も同様に回す動作を繰り返した。「去年のケガがあったので、肩はケアしていかないといけない」。念入りに右肩をほぐした後、勢い十分のボールを投げ込んだ。

 独特の準備体操は、同い年の前田が試合で各イニング前に行っている。目的は故障予防と同時に腕、肩甲骨、体幹を連動させる意識を持つため。PL学園時代に右肩を故障したことが始めたきっかけだった。

 斎藤も昨季、野球人生最大の故障を経験。これまで以上に投球前後の肩のコンディショニングに気を使う。「特に(右肩は)インナーマッスルを鍛えています」と患部の強化にも余念がなく、本人にとっては当然の振る舞い。25日には、春季キャンプでの2年ぶりの1軍スタートが決まった。細心の注意を払いながら、貪欲に今季に臨む。【木下大輔】