鬼に金棒!?

 西武栗山巧外野手(30)が12日、ヘッドからグリップまで同じ太さの極太バットをティー打撃で披露した。見た目は巨大ポッキーのような秘密兵器。「このグリップだとヘッドが返りにくいので、体の前で正しくリストターンしないといけない。これで練習すれば、普通のバットが自在に操れるようになる」と、意図を明かした。バットコントロールには定評があるが、さらなる向上を目指し、使用を決めた。理論は太グリップのゴルフパターと同じ。手首の動きが抑制されることで、過剰に手を使わなくする効果が望める。「ヘッドを返さないと打球は飛ばないし、逆に返しすぎればミスショットになるから」と、自主トレ中の1月後半から導入。今キャンプからは炭谷ら若手も取り入れ始めた。この日は初の特打を行い、広角に力強い打球を打ち返した。終了後も素手で“金棒”を握り、しっかり振り込んだ。「手応えはここからかなと思います」としながらも、その表情には手応えがにじんでいた。【佐竹実】