日本ハム栗山英樹監督(52)が6日、仰天プランをぶち上げた。明日8日のオープン戦・阪神戦(甲子園)で大谷VS藤浪の投げ合いが決定しているが、二刀流の活用を示唆。指名打者制を使わずに「投手・大谷」を打者でも送り込むことを検討していることを明かした。コーチ陣から制止されること必至だが、正真正銘の夢対決の演出に本気。「打席にも立たせたい。考えているんだ。可能性がどうかは分からないけれど」と含み笑いで打ち明けた。

 最高の予行演習に、頭を巡らせていた。アイデアマン指揮官の「野球ファンが喜んでくれるのが一番」との考えから、行き着いたのが大谷の二刀流起用だった。5日までの巨人2連戦で野手として1本塁打を含む計4安打と好調。今季のセ・リーグ本拠地の交流戦では、投手として打席に立つ同様のケースが起こる可能性もある。それも踏まえて「いい投手を相手にどういう反応をするのか見てみたい」とひらめいたのが、ウルトラCだった。

 大谷は昨季の交流戦で、藤浪から2二塁打を放つなど完勝の実績を持つ。投げ合いの実現は今回がプロ入り初。大谷は「(意識は)特にない」と素っ気ないが、栗山監督のテンションは上がりっぱなしだ。「オレは楽しみにしてる。大谷翔平の進むべき道を確認してみたい」。秘蔵っ子の初の開幕ローテーション入りへの試金石になる一戦で、サプライズを繰り出すのか。「アツ(厚沢投手コーチ)がいいと言えば、いく」。

 今日7日の前日練習で首脳陣間で協議して結論を出すが、調整重視のこの時期。栗山監督のやや無謀な?

 提案が通るのか、注目だ。【高山通史】