阪神ドラフト6位岩崎優投手(22)が、広島ドラ1位大瀬良とのルーキー対決に臨む。16日の広島戦に先発予定で、14日はブルペンに入り調整した。相手の大瀬良は阪神を含め3球団から1位指名を受けた右腕だが、気後れすることなく立ち向かう。

 「直接、見たことはない。1巡目で指名されるいいピッチャーに変わりないと思うけど、(対戦に)意識はしないです」

 経歴がまるで違う。大瀬良は長崎日大時代、3年夏に甲子園に出場。九州共立大では1年春からリーグ戦で5勝を挙げるなど活躍し、全日本選手権にも出場している。2年のときから大学日本代表に選出。13年11月には侍ジャパンにも選ばれ、世界と戦ってきた。一方、岩崎は甲子園出場経験もなく、大学日本代表の選考合宿にも参加したことはない。

 ただ、プロに入れば、これまでの経歴の差は関係ない。誰が相手でもやることは同じ。「これからビデオを見て広島打線を研究したい。試合に万全の状態で臨むだけです」。阪神ルーキーが初登板から2連勝すれば、77年ぶりの快挙。5イニングを投げれば規定投球回数にも到達する。チーム5連勝の起点となった岩崎が、ビッグな2勝目へ挑む。【宮崎えり子】

 ◆岩崎優(いわざき・すぐる)1991年(平3)6月19日、静岡市生まれの22歳。清水四中で軟式野球を始める。清水東-国士舘大。大学時代は通算10勝8敗。直球のほかにスライダー、カーブ、フォーク、シンカーを操る。184センチ、81キロ。左投げ左打ち。