<ソフトバンク5-3日本ハム>◇7日◇ヤフオクドーム

 短く刈り込み、カラーを替えたヘアスタイルも、連敗を止めるきっかけにはならなかった。9号先制弾が空砲に終わった日本ハム中田翔内野手(25)は、危機感を強めた。「2、3点ではソフトバンクに勝てないということ…。みんな状態は悪くないけど、もったいない負け方をしている。もう1度、みんなで確認してやっていきたい」。今季早くも3度目の同一カード3連敗。4番として、若いチームをまとめる主軸として、責任を痛感した。

 言うことを聞かない体に、ムチを打つ。腰や下半身など、全身に蓄積された疲労で、3日間打撃練習すらしていない。この3連戦はすべてDHでの出場。それでも、1回2死二塁の好機に「初球に真っすぐはない」と、配球を読みきって帆足の変化球を左翼席中段へ運ぶと、6回にも千賀から右中間を破る二塁打を放った。栗山英樹監督(53)は「あいつを(スタメンから)外すわけにはいかない。頑張っている。チームのために、考えてくれている」と、目を細める。だから余計に、結果が伴わないことに悩みは深くなる。

 前日6日は1点リードの9回に、新守護神・増井が打ち込まれサヨナラ負けを喫した。場所も、相手も同じ4月3日のソフトバンク戦で逆転サヨナラ負けした後、チームの連敗が5まで伸びた過去がある。栗山監督は「しっかり立て直して、くらいついていく」。明日9日オリックス戦(ほっともっと神戸)からの出直しを、強く、強く誓った。【本間翼】