今季の開幕投手で不振のため2軍再調整中の日本ハム吉川光夫投手(26)が、1軍復帰へ動きだした。6日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で前月13日に降格後初めてブルペン入り。捕手を立たせたままだったが約40球を投じた。「バランスを確認しながらですが、楽しく投げられました」。2軍合流後は一切、投球練習せず。「ちょっと投げてみようかな」と心がうずき、約3週間ぶりに味わう感覚をかみしめた。

 気持ちのリセットを優先してきた。今季は開幕から苦悩が続いた。6試合登板で1勝4敗、防御率6・40。浮上の兆しが見えず、首脳陣は無期限の再調整を命じた。鎌ケ谷では走り込み中心。ネットスローなどで投球フォームの確認をする程度。まだ実戦復帰のメドは立てていない。次のブルペン入りも「また、タイミングのいいときに」。今は、失った自信を少しずつ取り戻し始めたところだ。