巨人菅野智之投手(24)が、12日の日本ハム戦(札幌ドーム)の先発を回避することが10日、分かった。前日9日に発熱の症状を訴え、試合前練習を早退。この日は熱が下がって、川崎市のジャイアンツ球場で練習を行ったが、首脳陣が疲労を考慮。大事を取って、14日からの楽天戦(コボスタ宮城)に回るとみられる。代役は笠原を有力候補に、香月、青木ら中継ぎ陣でカバーする。

 先の勝負を見据え、決断が下された。12日の日本ハム戦に先発予定だった菅野が、登板を回避することが決まった。前日9日に発熱の症状を訴え、ロッテ戦の試合前練習を早退。一夜明け、ジャイアンツ球場で行われた投手練習ではキャッチボール、ダッシュ、体幹強化などの通常メニューを消化。復調をアピールしたが、首脳陣は発熱による体調不良と蓄積疲労を考慮したようだ。

 今季は自身初の開幕投手を務め、リーグトップタイの7勝をマーク。防御率は1・73でリーグトップの安定感を誇る。現在、首位を走るチームの開幕ダッシュをけん引するように、12試合中7試合が中5日での先発。ベテランの杉内、大竹とともに、開幕から先発ローテーションを守って、フル回転した。また、6日には祖父の貢氏(享年79)の葬儀に参列後、西武戦に登板。少なからず、心労もあったとみられる。

 この日、練習に訪れた川口投手総合コーチは「本人は大丈夫だと言うけど、疲れはあると思う」と配慮。原監督と相談の上、大事を取る形を選択したとみられる。代役には笠原を有力候補に、香月、青木ら中継ぎ陣のリレーで補う公算が高まった。菅野はこの日、体調面について聞かれ、「熱は下がってます。大丈夫です」と話した。今日11日以降はジャイアンツ球場で残留練習する見込みで、調整が順調なら、14日からの楽天戦で先発することになりそうだ。