繰り返されるアクシデントに秘策あり-。日本ハム大谷翔平投手(19)が23日、こむら返り対策を講じていることを明かした。投手として2試合続けて、右ふくらはぎをつって降板。首脳陣には足がつったら即降板という新ルールも策定された。適用を回避するため、先発予定の明日25日DeNA戦(横浜)へ、着手したのは体質改善だった。

 大谷

 前日(22日)からウオーター・ローディングをやっています。水を摂ったり、あと炭水化物も摂ったり。できることは、やっています。

 「ウオーター」とは試合の2、3日前から水分をこまめに摂取する体調管理。主にミネラルウオーターだけを複数回に分けて1日に約2リットル飲む。水分と同時にカリウムやマグネシウムなどを体内に蓄積すれば、こむら返りの予防につながるという。炭水化物は主に糖質を体内に蓄積することでエネルギーをため込む。マラソンなど持久力が求められるアスリートが行う方法だ。直球は最速160キロ、常時150キロ台を出しつつ完投を目指す上で、土台となる体内を見直した。

 この日は、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で上沢とともに休日返上で調整した。楽しみにするキューバの至宝、グリエルとの初対戦には「僕が勉強できることもあると思う」と待ち望む。長い回を投げれば、必然的に対戦回数も重ねられるだけに「1イニング1イニング、頑張っていくしかない」。対策が功を奏するか-。結果で示してみせる。【木下大輔】