<イースタン・リーグ:DeNA3-0日本ハム>◇24日◇横須賀

 左膝手術から復活を目指す日本ハム稲葉篤紀内野手(41)が、2軍戦で実戦復帰を果たした。イースタン・リーグDeNA戦に「3番DH」でスタメン出場。3回の第2打席で中前打を放ち、出塁後に代走を送られて途中交代した。開幕2戦目の3月29日オリックス戦(札幌ドーム)以来、約3カ月ぶりの実戦は2打数1安打。1軍復帰へ、上々のリスタートを切った。

 緊張でこわばっていた表情が一気に緩んだ。3回2死一塁。稲葉が放った打球は、遊撃手の右を抜けていった。復帰即安打となる中前打。思わず笑みがこぼれた。「開幕2戦目以来だし、どんだけ(球が)速く見えるかなと。でも、しっかり振れていた」。打席に向かう際はスタンドのファンから拍手も送られた。「すごく、うれしかった。いい1日になった」。ちょっとだけ、感慨に浸った。

 長かった。左膝に痛みを覚えたのは1月。佐賀で自主トレ中の時だった。プレーに影響ないレベルだったが開幕直後に悪化。4月5日に出場選手登録を抹消され、完治のために手術を選択。同14日にメスを入れ、5月9日から2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷でリハビリ開始した。ウオーキングからスタートの地道な日々だった。

 実戦復帰までもアクシデントが重なった。当初の復帰予定は今月11日の巨人戦(ジャイアンツ)だった。代打待機も2回途中降雨ノーゲーム。追い打ちをかけるように同日に腰痛を発症。1軍復帰プランも白紙に戻った。「うまいこといかないね。でも、1軍で出始める前で良かった」。折れそうな心を必死に奮い立たせ、87日ぶりの実戦へこぎ着けた。

 今後もしばらくDHで出場予定。「打って1歩目に嫌な感じがあった。走る方はまだまだ」と走塁、守備については慎重に復帰舞台を模索していく。「1軍の試合に出て初めて復活。今はまだ、リハビリ段階」。稲葉が完全復活へ、踏み出した。【木下大輔】