栗山監督の続投を決めた日本ハムが、早くも体制改革に着手することになった。7月1日西武戦(西武ドーム)から1軍の大塚光二外野守備走塁コーチ(46)と2軍の紺田敏正外野守備走塁コーチ(33)の配置転換が29日、決定した。この日までに球団から両者に正式に通達され、今日30日に発表される見込み。シーズン中から、さらに刺激策に打って出る。

 大胆に配置転換まで敢行する。1軍に生え抜きの紺田コーチを昇格させ、首脳陣の新陳代謝を図ることになった。指導者2年目。期待の若手指導者で洗練された野球理論、戦術眼に定評がある人材だ。今季は谷口と石川慎ら2軍から登用している外野手が1軍に多数。勢いがある半面、指導者とコーチとで未然の意思疎通があれば防げる判断ミスなどを露呈していた。

 また1軍起用しながらも育成過程でもある選手には、昨季までの指導と一貫したスタイルがベストと判断。シーズン途中ながら、各成長株の特長を把握している紺田コーチが適任との見方のようだ。大塚コーチは1軍での必要戦力となる選手の要素を把握しており、2軍の外野陣へ伝授可能。1、2軍双方のメリットを勘案しての方策になった。