日本ハム栗山英樹監督(53)が7日、8月後半に訪れると予想する勝負どころで、大谷をフル稼働させる考えを明かした。投手として7勝を挙げ、打者では5日のロッテ戦で1試合2発と両方で活躍。現在は登板前後の試合は休養日に設定する「二刀流育成ルール」に従って起用しているが、シーズンのどこかで、1週間すべての試合に出場させるフル稼働をもくろんでいる。

 「打球が当たったり、足が(つるアクシデント)あったり、今はまだ。体調が万全のときじゃないと(できない)。8月後半に勝負どころがくる。そこでやるべきかもしれない」。リーグV奪回へ正念場となる夏場過ぎに、禁を破る可能性を示唆した。

 首位ソフトバンクとは7ゲーム差の3位。打順の組み替えや作戦面の工夫など、けが人を出しながらも勝率5割付近で持ちこたえているが「使う方の(カードの)切り方も考えないといけない」。優勝、日本一のために、シーズン終盤になれば、大谷の起用法にも変化が訪れる。【本間翼】