日本ハム大谷翔平投手(20)を、早くも米ヤンキースが本腰を入れて調査を実施することが8日、分かった。日本ハム元監督で、ヤ軍の育成担当特別補佐のトレイ・ヒルマン氏(51)が来日。大谷が先発登板する今日9日楽天戦(コボスタ宮城)を電撃視察することが判明した。同氏は日米の両球界を熟知しているだけに派遣。将来的な獲得も視野に入れてのアクションのようだ。

 伸び盛りの160キロ右腕の周囲が、2年目にして騒がしくなってきた。今季、田中が大活躍しているヤ軍が「ポスト・マー君」として中長期的視野で、大谷を標的に定めたようだ。ヒルマン氏はキャッシュマンGMの信頼も厚く、ヤ軍内でも発言力を持つとされる「幹部級」の1人。日本市場の価値を再認識している今季だけに、今後に備えての継続的なチェックが必要との考えもあるようだ。

 既にレンジャーズも5月にプロスカウト部長が視察しており、激しさを増してきた。大谷は登板前日のこの日はブルペン入りし最終調整。野手出場は見送られた。「抑えるところを抑えて、注意するところは注意したい。試合をつくれればいい」と自然体だが、名門球団も注目するマウンドだ。花巻東時代に公言した壮大な夢のメジャー挑戦へ。無心で全力投球を続け、未来への道筋をつけていく。