復活勝利のテーマは「レット・イット・ゴー~佑樹」だ。日本ハム斎藤佑樹投手(26)が約3カ月の再調整期間を経て今日12日のソフトバンク戦(札幌ドーム)に先発する。11日、本拠地・札幌ドームで最終調整。4月10日楽天戦以来の1軍登板へ「ファームでやってきたことを、そのまま出すしかないので」と、ありのままの姿で挑むことを明かした。

 2軍では直球に磨きをかけてきた。「これからも上げていかないと」と現状に満足はしないが、手応えはある。2軍戦での直近2試合は計11イニングで5安打1失点と結果も残してきた。「今の段階のボールで勝負するしかない」と気負いはない。14年上半期の大ヒット映画「アナと雪の女王」の主題歌「レット・イット・ゴー~ありのままに~」のように、背伸びせず自然体で挑む構えだ。

 アクシデントにも動じなかった。前日10日に遠征先の仙台から北海道入りの予定も飛行機が台風8号の影響で欠航。この日、チームとともに移動してきたが「全然大丈夫です」。24歳の誕生日だった12年6月6日広島戦以来、右肩関節唇損傷も乗り越えての766日ぶりの白星を目指しマウンドに上がる。【木下大輔】