<ロッテ1-0ソフトバンク>◇14日◇QVCマリン

 ソフトバンクのジェイソン・スタンリッジ投手(35)が大荒れだった。プロ野球タイ記録となる1イニング3与死球に加え、来日初の危険球退場。3回2死三塁でブラゼルへの4球目、144キロが頭部を直撃。阪神時代から食事に行く友人のそばでぼうぜんと立ち尽くし、退場宣告を受けた。「当てようと思っていない。ましてや仲のいいブラゼル。チームにもブラゼルにも申し訳ない」。試合後は謝罪の言葉を並べた。

 この回すでに先頭打者の鈴木、今江と連続死球。一、二塁で迎えた井口にも初球から内角直球を投げ込み、最後はニゴロ併殺に打ち取った。その直後の退場劇。「1試合3死球は覚えてない。調子は悪くないが、引っ掛けてしまった」。攻めの姿勢と精度のバランスを保てなかった。

 9連戦の7戦目という厳しい状況でブルペン陣から3人が複数イニングを投げ、スタンリッジは「中継ぎに負担をかけ申し訳ない」と平謝り。自身も6月9日阪神戦の6勝目以降、1カ月以上白星から遠ざかる。

 ▼1イニング3与死球のプロ野球タイ記録=スタンリッジ(ソフトバンク)

 14日のロッテ13回戦(QVC)の3回に鈴木、今江、ブラゼルへ死球を与え記録。今年7月4日田島(中日)以来8人目で、パ・リーグでは04年4月17日石井貴(西武)以来5人目。