上位追撃の「切り札」が投入される。8月1日ソフトバンク戦(札幌ドーム)で、2軍調整中の日本ハム吉川光夫投手(26)が先発復帰するプランが浮上した。不振から5月13日に降格したが、ここ2試合はファームで11イニング3失点(自責2)と復調。上位チームとの直接対決に開幕投手をぶつけ、勢いに乗る。

 吉川は2軍合流直後、ブルペン入りもせず、まずは心と体をリセットすることに努めた。「その状態で投げても仕方ないと思った。自分が投げたいと思うまではやめようと」。6月に入って投球練習を再開すると、ピッチを上げてきた。今月14日イースタン・リーグ巨人戦で6回2失点(自責1)、同24日DeNA戦も5回1失点と好投した。

 同3連戦は翌2日にメンドーサ、続く3日のマウンドに大谷が上がる見込み。5日からのオリックス2連戦(帯広)を含め、上位との激突に後半戦のローテの軸となる主力投手を並べ、逆転優勝へのきっかけにする。