<日本ハム1-3ソフトバンク>◇3日◇札幌ドーム

 日本ハムが、首位ソフトバンクに痛い連敗を喫した。先発した大谷が7回まで9安打を許しながら2失点と踏ん張ったが、打線が5回まで8安打を放ちながらも、攻略しきれず1点に抑えられた。明日5日からオリックス2連戦(帯広)、8日からはソフトバンク3連戦(ヤフオク)が控えており、上位2チームを追う好機だが、カード負け越しスタートとなった。

 意気消沈した。栗山英樹監督(53)が、痛恨の連敗にも必死に前を向き直した。延長12回の死闘で逆転負けして一夜明け、最大の信頼を置く大谷を先発に立てたが落とした。奇跡の逆転Vが一気に遠のき、首位ソフトバンクに9ゲーム差。3連戦で一気に縮めるもくろみが、崩れた。逆に1差、水をあけられた。5連勝と破竹の勢いでぶつかったが、4万超の観衆が駆けつけた2戦を連続で競り負けた。「下を向いている暇はない」と気丈にショックを隠した。

 詰めを欠いた。ソフトバンク岩崎に降板する5回まで毎回の計8安打を浴びせたが、8残塁の拙攻。不安定でスキがあったが、生かせなかった。2点を追う4回1死満塁で無得点など好機を逸した。2三振を含む4打数無安打の中田は「(大谷)翔平を勝たせてあげたかった。一生懸命、投げていたからね」と主砲の責任を見せ、悔いた。

 このカード、明日5日からオリックス2連戦。続いて再度、敵地でソフトバンク3連戦。上位2強追撃の要所と踏んだがいきなり、少しつまずいた。栗山監督は何度も小首をかしげた。「1試合、1試合、戦っていく」と奮い立たせるように、スイッチを入れ直した。中田も呼応した。「打てない時もあるし、ボンボン打てる時もある。次、何とかしたい」。大まくりへ絶対不可欠な特大の連勝をもう1度、狙いにいく。【高山通史】