楽天星野仙一監督(67)が18日、成績不振の責任を取り、今季限りでの辞任を表明した。

 星野監督の後任最有力は、大久保博元2軍監督(47)だ。三木谷オーナーは現時点での白紙を強調したが、星野監督が休養中に代行として指揮を執った2人(佐藤投手コーチ、大久保2軍監督)について「全ての人が候補に入るという感じ。星野監督に相談しながら、至急、考えていきます」と話した。

 大久保2軍監督が代行として指揮を執った7月2日~23日まで17試合は、8勝9敗だった。勝ち越しこそ逃したが、松井稼を1番に起用するなど、新しい攻撃パターンをつくった。さらに代行としての初戦で、松井裕を2番手で起用し、プロ初勝利をつかませた。

 勝負勘に加えて、2軍監督としての経験も積んでおり、内部昇格する可能性は十分ある。求める新監督像を問われた三木谷オーナーは「星野監督であっても、新しい監督であっても、当然進化しないといけないと思っている」と答えた。早急に、来季の巻き返しを託す人物を決める。

 なお、大久保2軍監督はこの日、仙台・泉で2軍練習の指揮を執った。自身の去就については「(球団とは)何も話はしていません」と、話すにとどめた。

 ◆大久保博元(おおくぼ・ひろもと)1967年(昭42)2月1日、茨城県生まれ。水戸商から84年ドラフト1位で西武入団。92年途中に巨人移籍し、95年引退。通算303試合、41本塁打、100打点、打率2割4分9厘。引退後はプロゴルファー挑戦、評論家を経て、08年に西武1軍打撃コーチで球界復帰。編成部に転じた後、10年に2軍打撃コーチ。同年7月に暴力行為で解雇。11年10月に楽天1軍打撃コーチ就任。13年から2軍監督。今年7月2~23日は1軍監督代行を務め、17試合で8勝9敗。181センチ、97キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1500万円。愛称はデーブ。