<広島2-4阪神>◇1日◇マツダスタジアム

 阪神のベテラン新井貴浩内野手(37)が広島の守備の乱れをついた。4回1死一、三塁。能見の打球は投手正面へ。「ゴロゴー」のサインで、三塁走者の新井は本塁に突入したが挟まれた。ランダウンプレーで1度は三塁に戻ろうとして、きびすを返した。三塁側で球を持つ梵が3度、本塁側で待っていた会沢に偽投したのを見逃さなかった。2人が近づきすぎたスキをつき、会沢の右脇をすり抜けて生還した。新井は「何とか粘ろうと思った。(偽投は)見ながら。思い切っていった」。高代延博内野守備走塁コーチ(60)も「ランダウンは十中八九、アウトになる。偽投は絶対にダメなところ。味方をだますからね。よく粘った」とたたえた。