DeNAで新人ながら抑え投手を務めた三上朋也投手(25)が年内に左目を手術することが9日、分かった。シーズン終盤、目に違和感を覚え、9月28日の巨人戦後に横浜市内の病院で検査を受けたところ「翼状片(よくじょうへん)」と診断された。

 視力の低下や痛みもなく、私生活への影響も出ていないが、目は充血している。手術をしないまま治療する方法もあるが、万全を期すため手術を決断した。手術日は未定だが、近日中に行う予定だ。

 来季さらなる飛躍を目指すためにも、三上は年内の完治を目指すという。手術した際も入院の必要はなく、2、3日安静にした後は通常通りトレーニングを行う予定。三上は今オフは体力アップ、投球術向上に重点を置く。7日の最終戦では「新たなことに挑戦していきたい。体力アップに力を入れてトレーニングをする」と話していた。オフ期間の野球教室や来年2月のキャンプなども通常通り行う。

 今シーズン三上は、ルーキーながら5月から抑えを任され、チーム最多の65試合に登板し、球団新人記録の21セーブをマーク。新人王の可能性もある。抑えに定着してからチームは4カ月連続で勝率5割超え。勝利の方程式としてめどが立っただけに、来季の期待も大きい。さらなる飛躍のために人生初の手術を行う。万全の状態で来季を迎える。

 ◆翼状片(よくじょうへん)

 白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が、目頭から黒目に三角形状に入り込んでくる病気。自覚症状は充血や異物感など。悪性はなく、症状がなければ放置しても問題ないが、充血などが強くなれば治療が必要。原因は不明だが、高齢者に多く、病気の発生には紫外線が関係しているといわれている。