ソフトバンクが工藤公康新監督(51)を支えるコーチの組閣作業を急ピッチで進めている。笘篠コーチ退団により、空白となった外野守備走塁コーチのポストに、ヤクルトでコーチ経験がある飯田哲也氏(46)が候補として浮上。投手コーチに前楽天の佐藤義則氏(60)と日本ハムで5年間指導した吉井理人氏(49)、打撃コーチに佐々木誠氏(49)らをリストアップ。入閣させる方針を固めた模様だ。

 2日、監督就任会見から一夜明け、ソフトバンクは外部招へいを含めたコーチ陣の調整、交渉を本格化した。工藤新監督は秋山野球の継承を掲げつつ、さらなる高みを目指している。そのためには周囲のバックアップが必要不可欠。新体制の組閣作業に急ピッチで取り組んでいる。

 外部招聘(しょうへい)するコーチ陣容も見えてきた。今季限りで笘篠コーチが退団。空白となった外野守備走塁コーチのポストに、飯田氏の名前が挙がった。現役時代はゴールデングラブ賞7度に盗塁王も獲得している。さらに投手コーチとして、前楽天の佐藤氏に加え、吉井氏。NTT西日本野球部で監督を務める佐々木氏らをリストアップ。実績、経験ともに豊富な4コーチを入閣させる方針を固めた模様だ。

 球団関係者によると、秋山前監督の辞任を受け、緊急登板した経緯があるため、退団者を含めたコーチ人事は球団フロントが主導。日本球界では異例ともいえるヘッドコーチを置かない方針だ。作戦面では鳥越内野守備走塁コーチ、飯田コーチが新指揮官をサポートする可能性が高いという。

 また球団と工藤新監督の間では、若手育成を強化する方針で一致しているため、現在、1、2軍のコーチ陣の配置転換などを調整している。工藤新監督は来季、12球団で唯一の投手出身になる。支えるコーチの陣容は、近日中に発表される予定だ。