ヤクルトが広島キャム・ミコライオ投手(30)の獲得に向けて調査していることが6日、分かった。2年連続最下位からの再建には救援陣の整備が急務。ミコライオは来日3年で通算73セーブを挙げているが来季の去就は微妙な状況で、国内の外国人投手では最上位にリストアップしていた。退団が決定した場合、すぐに獲得に乗り出す準備を進めている。

 新外国人だけでなく、FA戦線でも積極補強策に出る。この日に権利行使を表明した日本ハム大引について、愛媛・松山での秋季キャンプを視察した衣笠球団社長兼オーナー代行は「センターラインはしっかりしないといけないので遊撃手は大事。ぜひ来てカバーしてくれれば」と熱烈ラブコール。真中監督も「守備は堅実だし打撃はいい場面で打つ印象。内野は若いし相乗効果になる。遊撃手を狙う選手も刺激を受けて伸びてくれれば」と待望した。

 すでに獲得意思を示すロッテ成瀬とのダブル獲得を目指し、交渉解禁となる13日に“ダブルアタック”を計画している。衣笠社長は「(交渉は)早いに越したことはない。松井さん(編成部長)がアレンジするんじゃないか」と両選手と都合が合えば13日に時間差で交渉の場を設けたい考えを示した。背番号は成瀬には17を用意し、大引も希望を聞き最大限配慮する。資金面のバックアップは本社から確約済み。あとは準備と熱意を加え、先発、守護神、遊撃手という懸案事項を一気に解消させる構えだ。