阪神呉昇桓投手(32)が、来オフのメジャー挑戦を示唆したことが13日、分かった。帰国中の呉昇桓がこの日、韓国・ソウル市内で公式記者会見を開催。韓国メディアは一斉に「米大リーグ進出へ

 まずは来年の好成績を」と報じた。かねて志望する米大リーグ挑戦を問われても、意思を隠さなかった。

 ニューシス電子版が「多くの韓国人選手がメジャーリーグに挑戦している。野球ファンもメジャーリーグに興味が多い。来年まで阪神と契約がある状態だが、阪神が挑戦の終わりではないと言ってきた」との発言を報じれば、中央日報電子版は「来季後、メジャー進出」の見出しを立てて大々的に書く。「好成績を出せれば、来年は挑戦というよりメジャーリーグ進出することになれば行って戦うべきだと考えている。今より大きな夢を持っている」のコメントも紹介している。

 あくまで将来的な夢。もちろん、来季も来日2年目の阪神でのプレーに全力を尽くす。助っ人初年度の今季は64試合に登板し、球団の外国人史上最多となる39セーブを記録。防御率1・79と安定感も抜群で、いきなりセーブ王に輝いた。10月のクライマックスシリーズでは6連投で4セーブを挙げ、MVPに輝いた。来季の進化に燃え、会見では「日本で0点台の防御率もしてみたい。2年連続で救援王のタイトルに挑戦する」とも明かしたという。新球にチャレンジする計画も立て、落ちるスプリットの習得も目指す。超一流を志し、母国で決意をみなぎらせたが、来季も自らの夢をひとまず封印して、猛虎のために全身全霊で挑む。