ソフトバンク孫正義オーナー(57)がヤフオクドームの改修プランをぶち上げた。25日、福岡市内ホテルでのスポンサーパーティーにビデオメッセージで登場。「オフに改修して、もっとエキサイティングな試合を見られるようにしたい」。今季の観客動員は246万8442人で最多記録を更新。これに飽き足らず、貪欲に集客を狙う。

 改革の目玉は外野版フィールドシートの設置だ。ヤフオクドームの特徴ともいえる高さ5・84メートルのフェンスの手前にラッキーゾーンのようなものを作り、客席を設ける。これにより、本塁打数の増加は確実だ。後藤球団社長は「臨場感のあるシートにしたい。小さな球場にしてはいけないが、本塁打は増える。二塁打、三塁打の長打は減って、戦い方は変わるかもしれない。お客さんに新しい楽しみを提供したい」と構想を語った。

 この他にも、内野席に趣向を凝らしたシートの新設やスーパーボックスをより開放的な空間に変更するプランなどを検討している。すでにグラウンド照明の全面LED化を発表。来季の本拠地開幕戦までには、完全リニューアルを果たす予定だ。【田口真一郎】