9年ぶりの日本シリーズ出場という阪神の今季の躍進を支えた外国人4選手の来季契約が12月上旬にも完了することが26日、分かった。球団幹部が契約交渉について「順調に進んでいます。来月10日前後にも、全員と契約できると思います」と明かした。ランディ・メッセンジャー(33)と呉昇桓(32)の投手2人は2年契約の2年目。マット・マートン外野手(33)とマウロ・ゴメス内野手(30)は新たに契約を更新する。

 4人そろっての交渉決着は、4人とも期待通りの働きを見せた結果だ。先発の柱のメッセンジャーは、最多勝(13勝10敗)と2年連続で最多奪三振(226個)のタイトルを獲得した。2日の帰国時に「(開幕で)投げたいと思っている」と明かすなど早くも来季のフル回転を誓う。

 呉昇桓は39セーブでセーブ王に輝いた。3割3分8厘のマートンは初の首位打者を獲得し、チームではバース以来4人目の6年目に突入する。109打点の打点王ゴメスは、4番として攻撃の軸になった。4人で5タイトルを奪い、阪神史上最強とも言われるカルテット。優良助っ人4人がそろい、リーグ優勝を目指す来季が始まる。