中日藤井淳志外野手(33)が独自ブランドを立ち上げたい希望を明かした。22日、名古屋市のホテルでクリスマスイベントを開催。知人のアパレル関係者らと球団公式グッズとは別に、個人応援グッズの作製ができないか検討しているという。現役選手では異例の構想を、激しい外野争いのモチベーションにする。

 ファッション好きの藤井が夢を披露した。まだ構想段階で、来季すぐに実現できるかは不透明だが、現役プロ野球選手では異例のこと。中日では現在、英智コーチが独自ブランドを軌道に乗せている。

 「違う形でファンサービスをしたい。動き出したら動くものもあると思う」と藤井は目を輝かせる。球団公式グッズとは別に、衣服やタオル、その他応援グッズなどを候補として作製。親子で着られるものをコンセプトに考えている。「服を作るなら応援のときに着てもらいたい。街中でも着られるようなものならいい」と理想を描く。

 今年から採用しているオリジナル登場曲を手掛けたクレイジーケンバンドのメンバー、菅原愛子とヒップホップ・アーティストのISOPの協力を得て実現化を目指している。

 それも、野球選手として輝くためだ。自身や球団の人気・知名度を上げることはもちろん、「できるかどうかは自分が仕事を頑張るかどうかで変わる。励みにしたい」とモチベーションにしている。

 今季の出場は88試合にとどまった。和田、大島、平田に新外国人ナニータ、新人友永も加わる来季は外野争いが激化する。契約更改で落合GMに「そろそろレギュラーをとれ」とハッパをかけられた。節目の10年目。この日、集まったファンに来季の全143試合出場を約束した藤井は「自分に重圧をかける意味でも、こういう機会はいいと思う」と表情を引き締めた。【柏原誠】