2・1は「日本一」の戦闘服で発進や!!

 今季から一新される阪神のユニホームが、日本一に輝いた85年当時のデザインを基調としていることが22日、分かった。1月末に正式発表され、2月1日のキャンプインからナインが着用する。頂点を目指す、球団創設80周年の節目にふさわしい門出になりそうだ。

 今年は宜野座のキャンプインが普段と違う幕開けになる。「プロ野球の正月」と言われる2月1日、阪神ナインは栄光に彩られたユニホームをお披露目する。オールドファンのノスタルジーを誘うだろう。かつてバースや掛布、岡田が着用した。胴上げシーンは何度も繰り返し、テレビで放送された…。球団創設80周年は日本一に輝いた85年仕様のユニホームで勝負する。

 12年以来、3年ぶりのユニホーム変更。メモリアルイヤーのキーワードはもちろん「日本一」だ。1月末に正式発表され、2月1日から選手が着用する。球団関係者は「節目のシーズンです。もう1度、日本一にという思いも込めて85年のようなユニホームになります。あっさりしたシンプルなデザインで、黄色い部分はなくなる」と説明した。

 昨季までホーム用は袖などにチームカラーの黄色のラインを入れていた。ビジター用は黒い上着に白いパンツの斬新なデザインだった。現代風のユニホームをガラリと変更。ダイナマイト打線がけん引した85年をほうふつさせるデザインになる。ホーム用は白いユニホーム、ビジター用はグレーのユニホームにそれぞれタテジマが入る。帽子やヘルメットは黒色になる方向。09年の交流戦で復刻版を着用したことはあるがシーズンを通じて着るのは久しぶりだ。

 和田豊監督(52)にとっても縁のあるユニホーム。85年のルーキーイヤーに身を包み、87年は最下位も味わった。勝負の厳しさを知り尽くした勝負服だ。昨季はクライマックスシリーズを勝ち抜いて日本シリーズまで進んだが、ソフトバンクに敗れた。指揮官は「メモリアルイヤーは是が非でもリーグ優勝、日本一を勝ち取るべく、開幕に向けて準備したい」と話してきた。球団唯一の日本一に輝いた縁起にあやかり、2・1のスタートを切る。