西武菊池雄星投手(23)が100キロボディーで勝負の年に挑む。23日、所沢市内の西武第2球場で自主トレを公開。ブルペンで33球を投じた肉体が威圧感を放っていた。10年の入団時は体重82キロだったが昨年は95キロ、そして6年目の今季は大台の100キロに到達。「体が大きくなって球が速くなったり、制球がよくなるわけじゃない。でもキャンプに入ってからのお楽しみです」と効果を実感する日が待ち遠しい。

 暴飲暴食はせず、オフのウエートで変身した。1日3~4時間、肉体に負荷をかけた。「腹に一番つきましたかね(笑い)。でも背中と尻を重点的にやった」。フルスクワット(バーベルを持ってしゃがんだ状態から立ち上がる)は昨年より30キロ増の200キロ、デッドリフト(下に置いたバーベルを引き上げる)は100キロ増の300キロ。数値にも大きな変化が表れた。

 マッチョボディーは練習量につなげる。「疲れにくくなる。体の強さが出てくれば、いっぱい練習できる」。昨年リーグワーストの与四球78。制球難改善のために昨年12月から投球練習を続けており、例年より1カ月も早い。「最低2ケタ勝利。ローテを1回も飛ばさない。もう6年目。モタモタしていられない。覚悟を持って今年が勝負」と決意した。【広重竜太郎】