DeNAがチーム改革に本気だ!

 26日、横浜市開港記念会館で「次の、横浜DeNAベイスターズ発表会」と銘打ち、会場をファンに開放する異例の演出をし、4つの大きな柱を打ち出した。(1)DeNAでは初めてとなるホームユニホームの変更(2)オリジナルブランド「+B(プラス・ビー)」の立ち上げ(3)横浜スタジアム改修プロジェクト(4)新主将に若き大砲筒香嘉智外野手(23)を任命。16日に発表された南場智子新オーナーの下、グラウンド内外で協力し初優勝を目指す。

 DeNAが変わる。ファンとの距離をさらに近づけ、横浜の象徴になろうというのがテーマだ。就任以来ファンサービスをしてきた中畑監督の思いを球団として具現化していく。

 初めての試みがホームユニホームの変更だ。昨季と大きな変更はないがメーンカラーが濃紺から青になり「横浜ブルー」と命名。試着した三浦は「より明るくなった。街とイメージが一体化した。着ていてかっこいい」と気に入った様子。ユニークなアイデアはファンには見えないが、首元の裏側に各選手が自らに課したスローガンが記されている。例えば三浦なら「HIT

 IT!

 IF

 YOU

 CAN.」だ。意味は「打てるものなら打ってみろ」。ヘルメットも初めてブルーメタリックになる。3月31日からの本拠地開幕6連戦ではビジター応援席を除く入場者すべてに新ヘルメットのレプリカが配布される。

 球場も変わり、4種類の特設BOXが新設される。テレビモニターも見られる「ベースボールモニターBOX」、自宅の居間が再現される「リビングBOX」、パーティー感覚で10人まで楽しめる「プレミアムテラス」、バーの雰囲気が味わえる「スカイバーカウンター」。観戦の楽しみ方の選択が広がる。

 ショップも生まれ変わる。「日常生活の中にBASEBALLをプラスする」というコンセプトでオリジナルブランド「+B(プラス・ビー)」を立ち上げ、雑貨やアパレルを中心とした同名のショップを今春オープン。オフィシャルグッズショップも新しくなる。

 そしてチーム改革の目玉が新主将だ。中畑監督が300人のファンの前で筒香を指名した。「去年は苦難を乗り越え結果を残した。その成長度に期待している。今度は恩返しだよ。チームにもファンにも自分の野球人生にも」とエールを送った。

 初代石川主将からキャプテンマークを付けられた2代目筒香は神妙になった。「チームのために優勝しかない。そのために引っ張っていきたい。すごい成績を残せるように頑張ります」と堂々と誓ってみせた。

 ユニホームが変わる。球場が変わる。主将も代わる。そしてチームがどう変わるのか。DeNAの新しい戦いが間もなく幕を開ける。【矢後洋一】