シーズンへ向けた足場固めだ。広島が春季1次キャンプを行う宮崎・日南市天福球場に新設される屋内多目的球技場が、今春から使用できることになった。メーン球場右翼後方にある屋内ブルペン横の2900平方メートルの敷地に、両翼40メートル、中堅45メートル、高さ最大13メートルの屋内練習場。照明や周辺設備を含め、総工費3・3億円をかけた。

 左翼後方の雨天練習場の老朽化に伴い、広島からの要望に応える形で日南市が動いた。昨年6月2日に着工。今年3月31日の完成予定だったが、キャンプ期間中はキャッチボールやノックができるよう整備される。シーズンを戦い抜く体づくりに充てられる大事な1次キャンプで天候による練習メニューの大幅変更の心配がなくなった。

 同市の担当者は「優勝という期待を、日南市のみんなは非常に大きく抱いている」と話し、24年ぶりの優勝に夢を膨らませている。