DeNAに“新助っ人・ゴメス”が加わる!?

 後藤武敏内野手(34)が29日、ユニホームの背中ネームを「GOMEZ」に変更すると明かした。チームメートから呼ばれる「ゴメス」という愛称にちなんだもので、登録名やスコアボードの表示は「後藤」のままだが、プロテクター、グラブなども「GOMEZ」と印字して新調する予定だ。

 愛称の由来は謝罪の言葉にある。西武からトレード移籍した直後、後輩チームメートから謝られる際に「ごめーんっす」と言われた。後輩は軽いノリで後藤に「ごめん」と伝えたつもりだが、瞬く間にチーム内に呼び名として浸透した。これを真剣勝負の場にも採用する。「球団の方にも確認してもらってオッケーということだったので。登録名は『後藤』のままですが、ユニホームは『GOMEZ』でいきます」。

 昨季は守備でも一塁、三塁、外野とこなしチームの窮地を救ってきた。持ち前の勝負強い打撃も健在。「自分はまだまだですけど『代打の神様』って呼ばれるようになれれば。少ない打席で何ができるかが仕事ですからね」といぶし銀に磨きをかける。お立ち台ではインタビュアーから「後藤選手です」と迎えられると、「ゴメスです」と訂正を求めるほどお気に入りの愛称。DeNAにはロペスだけでなく、強力な“新助っ人ゴメス”が加勢する。【為田聡史】

 ◆球界異色ネームメモ

 愛称が登録名となった日本人選手にはパンチやG・G・佐藤がいる。ユニークな言動とパンチパーマからパンチ君の愛称で親しまれた佐藤和弘は、プロ5年目の94年に本名からパンチに変更。G・G・佐藤は幼少期からジジくさいと言われていたことから、米マイナー時代の愛称「G・G」を登録名で使用した。外国人選手では「ブームを呼ぶ男」からブーマー、「野獣のようなプレースタイル」からアニマルなど、本名と関係のない登録名がある。南海でプレーしたオーテンジオは、「王を超えるように」との願いから王天上と漢字で登録された。