驚きの140メートル場外弾だ!

 阪神のドラフト3位江越大賀外野手(21=駒大)が3日、練習最後のロングティーで魅せた。会心の一撃は左翼スタンド後方にそびえる高さ約10メートルのネットを越えた。球場管理者が「あれを越えたら140メートルは飛んでいる。見たことない。これが連発になったら…ヤバい」とネットの高さに不安を覚えるほどのパワーだ。

 江越

 昨日よりはあまり振れていなかった。シーズンでは疲れが来ることもあるので頑張らないと。

 これがベストの状態だったらどうなっていたのか。本塁近くから左翼に向かってひたすらフルスイングし続けた。地道な練習でも、自然と周囲の視線が集まった。左翼奥の駐車場まで転がった打球にはマスコットキャラクターの「キー太」がビックリポーズ。かご1箱、150球弱を打ち続けていると和田監督も思わず近寄ってきた。

 和田監督

 足、肩のある選手。打撃を磨けば3拍子そろった選手になる。ソフトバンク元監督の秋山選手のようになってくれたらいいね。

 走攻守で最大の課題と自覚するのが打撃だ。それでも他の選手に負けないパワーを持ち合わせている。指揮官からは下半身の力をボールに伝えるコツを学んだ。「軽く振っても、力を入れて飛んだところまで飛ぶようになった。そういう(秋山)選手になれるように頑張っていきたい」。外野の一角を崩せるか。初めての実戦へ、沖縄で期待値が跳ね上がっている。【松本航】