投手工藤監督、打者松坂のドリームマッチが実現する!?
ソフトバンクの宮崎キャンプで6日、工藤公康監督(51)が松坂大輔投手(34)のフリー打撃に登板する構えを見せた。体のキレを出すために打撃練習を重要視する松坂も、対戦に前向き。10日からの第3クール以降で「甲子園ノーヒッター」にして「元西武のエース」と共通項の多い2人が相対する。
松坂が練習を終え、くつろいでいたアイビースタジアムの三塁側ベンチ裏。そこに通りがかった工藤監督の口から、サプライズが飛び出した。
工藤監督
打たないの?
お前が打つなら投げるよ。
松坂
いえいえ、今日はやめときます。次のクールくらいにします。
工藤監督
じゃあ打つ時は言って。でも2日くらいちょうだい。2日で肩つくるから。
松坂
2日でいいんですか?
工藤監督
その代わり(ボールが)どこに行くか分からないけどね(笑い)。
松坂は西武時代から体のキレをつくるために打撃練習を重視。初めてブルペン投球した前日5日にも、ティー打撃を行った。西武時代には阪神との交流戦で甲子園で本塁打を放った「隠れ強打者」でもある。
「今日打ったらまめがつぶれますからね」と即日の対戦は控えたが「風がフォローの時にやりたいですね。でも左のクロスファイアがきたらどうしよう…。まあ、監督が投げる投げないは別にしても、外で打てるタイミングがあれば」とイメージを膨らませた。
工藤監督はキャンプ前から、打撃練習の登板に意欲的だった。昨年11月の野球教室では中学生62人相手に180球を熱投した。「打ちたいって言ったら投げてあげる。へなちょこボールで良ければね。バット2、3本用意しとけよ…。ウソだよ。先っぽに当たって、折れちゃうかも。中学生は速いって言ってくれる。野球教室で」と腕に覚えあり!?
ゲームや想像の世界でしかあり得なかった左腕工藤と打者松坂のマッチアップ。野球ファンなら見逃せない。【福岡吉央】