熱くなるネタ、教えて~。阪神桧山進次郎外野手(42)が28日、現状維持の年俸4000万円で契約を更改した。元祖「代打の神様」八木の代打打点の球団記録など更新を狙えるベテランは、塗り替えられそうな記録を教えてと報道陣に異例の申し出をした。球団は仕事納めとなり、人事異動など来季の新体制を発表した。(金額は推定)

 スーツに身を包んだ神様が異例のお願いだ。来季は球団在籍最長となるプロ21年目。桧山は今季も記録を塗り替えてきた。大ベテランにとって記録はひとつのモチベーション。更改後の会見で、手が届きそうな記録を“公募”した。

 桧山

 やっている時はわからない。そういう記録が間近にあるなら、どんどん言ってほしい。

 5月14日中日戦で、通算14本目の代打アーチを描いた。八木の13本を抜き、球団単独トップに立った。この1発で代打打点は87となり、86で並んでいた真弓を抜いて単独3位。来季、狙うのは“元祖神様超え”だ。今季8打点で通算代打打点は92。八木の球団記録にあと6打点で手が届く。

 桧山

 それも励みになりますね。

 短い言葉に決意を込めた。11月下旬にイベントで左鎖骨を骨折したが、リハビリは順調。来年2月1日のキャンプインではなく、3月30日の開幕戦DeNA戦に照準を合わせる。

 桧山

 時間との勝負でゆっくりリハビリしながら開幕は野球選手としてユニホームを着られるように。

 20年間、同じ釜の飯を食ってきた和田監督を胴上げすることが、一番の目標だ。神様の記録更新ラッシュが、7年ぶりのV奪回をたぐり寄せる。【岡本亜貴子】