結束のシヤチハタだ!

 阪神の和田豊新監督(49)が1月31日にイキな演出で「一体感」を作り上げた。この日契約を更改した平野恵一内野手(32)にスッキリとサインする意味をこめて、スタンプ式印鑑をプレゼントしたことが判明した。これで全選手の契約が完了した。

 契約を更改した平野が会見場で、1本の小さなハンコをテーブルに置いた。「監督から、早くハンを押せというメッセージをこめて、プレゼントしてもらいました。これで(契約書に)押そうと思ったけど、シヤチハタだったんで…」と明かした。

 これぞ、新監督のイキな演出だった。1月4日のトークショーで契約更改交渉を保留していることを突っ込まれた平野はジョークまじりに「ハンコができあがっていないので」と返した。同席した和田監督は、その言葉を頭にインプット。15ミリで太いタイプのシヤチハタことスタンプ式印鑑を購入しプレゼントしていた。

 和田監督は「保留中はモヤモヤしている。集中できるように、こっちに来いよというメッセージをこめて」とプレゼントの意味を説明した。キャンプイン前日に、「一体感」の土台が出来上がった。【田口真一郎】