<社会人野球東京大会:日本製紙石巻8-5日本通運>◇9日◇予選リーグ8試合◇神宮、QVCマリン、大田スタジアム

 初出場の日本製紙石巻(宮城)が2試合連続の延長戦を制して、A組1位で決勝トーナメント進出を決めた。連投の沖山勇介投手(23=中大)が、日本通運(埼玉)相手に最速150キロをマーク。1死満塁から攻撃を始めるタイブレーク採用の延長11回の末、勝利をつかんだ。

 中大時代に、沢村拓一投手(22=巨人)の1年先輩だった沖山が、後輩に負けじと力投した。「負けたくないし、刺激になっています」。前半は冬場に覚えたカーブなど変化球中心に、後半は速球で押し148球を投げ切った。6回に左スネに打球を受けながら、直後に2球が150キロをマークした。9回には味方の失策で同点とされたが、逆転までは許さなかった。「去年は抑えだったし、完投は高校(桐蔭学園)以来です」と笑顔で話していた。