<東京6大学野球:慶大7-2法大>◇第3週最終日◇25日◇神宮

 慶大が法大に連勝し、勝ち点2で首位に立った。田村圭投手(3年=慶応)が5回0/3、4安打2失点でリーグ戦初勝利した。

 慶大の田村が涙の初勝利だ。リーグ戦初登板初先発した立大2回戦では2回0/3、4失点でKO、背水のマウンドだった。記念の1勝に「投げさせてくれた監督さんのおかげ」と声を震わせた。荒れ球に苦しんだが、江藤監督はそれを持ち味と見た。「的を絞れないから(相手が)4安打で終わる。慣れてくればもっと勝てるよ」と温かくたたえた。

 慶応高時代はプロレスラー力道山(故人)の孫として話題となり、08年春夏甲子園出場し夏は8強入り。だがその後は左ヒジの手術に加え、昨夏には腰のヘルニアを抱えるなどケガに泣かされてきた。「つらいときは(力道山の孫と言われるのが)イヤだな、と思うこともあった。でも生まれ持ったもの。おかげで注目されて、いい環境で野球ができている。感謝したい」と、しみじみと話した。