<東都大学野球:青学大3-1国学院大>◇第5週3日目◇5日◇神宮

 青学大が国学院大に連勝し、勝ち点を2とした。今季初先発の斎藤英輔投手(2年=青森山田)が最速149キロの速球を武器に、国学院大を圧倒。9回2死から本塁打を浴び、完封こそ逃したが、被安打4の1失点で初の完投勝利を挙げた。青学大は3連敗のあと4連勝。昨秋の覇者・国学院大は開幕から3カード連続で勝ち点を落とし連覇の望みが断たれた。

 青学大・斎藤は、終始強気の投球で押した。1点リードの7回1死満塁では140キロ台の速球を4球続けた。結果は二ゴロ併殺となってピンチを切り抜けた。「1点もやる気はなかった。悔いの残らないよう真っすぐを投げるだけですから」。

 目前の完封は逃した。9回2死からソロ本塁打を浴びた。これも146キロの速球。通算15イニング目の失点になった。「中に入ってしまった。1球の怖さを知りました」。先発は昨秋の国士舘大戦以来の2回目。今季はもっぱら抑え役で、チームの過去3勝にはすべて3番手で登板し、無失点に抑えていた。

 「9回を投げたのは高校の時以来。思ったよりも(疲れは)きてなかったです」。141球を投げ抜いた右腕が、初の完投勝利で大きな自信をつかんだ。