今秋ドラフト1位候補の慶大・伊藤隼太外野手(4年=中京大中京)が偉業に挑戦する。主将として率いるチームは勝ち点4の首位で、今日28日からの東京6大学春季リーグ戦最終週で早大から勝ち点を挙げれば2季ぶり33度目の優勝だ。慶大の春連覇は64年ぶりで、勝ち点5の完全優勝は92年秋以来37季ぶりとなる。

 個人では史上13人目(記録が残る戦後のみ)の3冠王がかかる。現在打率4割5分7厘、15打点、4本塁打と全て1位に立っている。27日は横浜市の慶大グラウンドで打撃練習の後に室内で瞑想(めいそう)し、決戦に備えた。慶大では高橋由伸(巨人)以来6人目となるが「優勝して3冠王がベストですが、どっちを選ぶと言えば優勝です」と謙虚だった。