<プロアマ交流戦:巨人2軍2-2東海大>◇8月31日◇ジャイアンツ球場

 今秋ドラフトで巨人が1位指名を表明している157キロ右腕、東海大・菅野智之投手(4年=東海大相模)が粘りの投球を見せた。巨人2軍とのプロ・大学交流戦に先発。1回から東海大相模の後輩、大田に左前打を許すなど無死満塁としたが後続を断った。3回には隠善に右越えソロを食らい、苦しみながらもこの回までを42球3安打1失点2奪三振にまとめた。

 菅野は「評価に恥じない、いいところを見せたいと思ったら力を出せなかった。正直もう1回やりたいです」と苦笑い。17日の秋季リーグ初戦に向けた強化合宿中で疲労もあり、最速146キロと本調子とは程遠かった。だが心待ちにしていたプロ単独チームとの初対戦。全力で応えたかった。

 ネット裏には6球団のスカウトが陣取った。巨人清武球団代表兼GMは「プロ相手に無死満塁で点を与えない。非凡なものを感じさせました。1位評価は不動」と変わらず高評価だ。また春季リーグで優勝を逃した菅野に「(明治神宮大会で)日本一になってもらいたい」と注文もつけた。菅野は「まずリーグ戦優勝。毎回力を発揮できないと、プロでも活躍できないので」と気を引き締めていた。【鎌田良美】