<東日本大震災復興支援試合:社会人選抜7-0大学選抜>◇10日◇東京ドーム

 今秋ドラフトの目玉右腕、亜大・東浜巨投手(3年=沖縄尚学)が、社会人相手に直球が通用することを確認した。大学選抜の先発で2回2安打1失点。「慎重にいきすぎた」という初回は変化球が高めに浮いたが、2回に「直球に差し込まれている」と見抜いた。オール直球勝負を挑み、1三振を含む3者凡退に斬った。今季3度目の実戦とあって最速は137キロ止まりも「レベルの高い社会人を相手に戦えて良かった。日に日に良くなっている」と手応えをつかんだ。

 震災復興支援試合のため、試合前に黙とうをささげた。「自分もチームも去年悲惨なことがあったことを忘れないようにして、元気を見せたかった」。昨秋故障した右肘をかばうことなく全力で腕を振った。ヤクルト斉藤スカウトは「真っすぐで三振が取れたし、スピードガン以上のキレがある」と評価。今日11日には中大との復興支援試合(沖縄)で連投する予定だ。