<仙台6大学野球:東北学院大3-1仙台大>◇18日◇第6節第2日◇東北福祉大野球場

 東北学院大が、67季ぶりの優勝に王手をかけた仙台大に勝ち、自力優勝への望みをつないだ。先発の本田圭佑(3年=東北学院)が自己最速の147キロをマークする好投で、7回1/3を5安打1失点に抑えた。今日19日、同カードの第3戦が行われる。

 サッカー日本代表FWと同姓同名の右腕本田が仙台大の優勝を阻止した。前日17日に敗れ、背水の一戦。だが「逆に楽しんで投げようと」。気負いなくマウンドに上がると、4回には自己最速を4キロ上回る147キロを計測。勝負どころは「これしか自信がない」という直球で押し、仙台大打線を6回まで1安打に抑えた。

 7回に1失点し、8回1死から1本打たれ降板。完投したい気持ちもあったが「勝てたので100点です」と満足げに話した。5日の東北大戦では3回0/3で7安打2失点KO。だが、その後11日に行った紅白戦で好投し菅井徳雄監督(57)にアピール。「部員全員から託されている思いを感じて投げろ」と再び任された一戦で快投をみせた。

 今日19日、連勝すれば自力優勝の可能性が見えてくる。菅井監督は「死に物狂い、絶対という気持ちでいきます」と力を込めた。【高場泉穂】