<仙台6大学野球:仙台大3-2東北福祉大>◇プレーオフ第1日◇27日◇東北福祉大野球場

 3校によるサバイバルで仙台大が東北福祉大に逆転勝ちし、67季ぶり3度目の優勝に王手をかけた。1点を追う6回表1死一、二塁から3番大坂智哉内野手(2年=青森山田)の右中間二塁打で逆転。右腕熊原健人(3年=柴田)が149球、2失点で完投して逃げ切った。明日29日、東北学院大を破れば34年遠ざかっていた頂点に立つ。

 仙台大が再び王手をかけた。リーグ戦では東北学院大戦で優勝にM1としながら1勝2敗と勝ち点を落とし、1度は自力優勝が消えていた。プレーオフ決定で息を吹き返した選手たちは、リーグ戦で勝ち点を奪った東北福祉大に再び勝って、67季ぶりV、初の全日本大学選手権出場まであと1勝に迫った。

 リーグ戦第3戦(12日)のリプレーのような展開だった。大坂にとって、同学年で高校時代からライバルだった東北福祉大の先発城間竜兵(2年=八戸学院光星)との2試合連続の因縁対決。6回表、フルカウントからの5球目を見事に捉えてリーグ戦に続く決勝打とした。ベンチからは5球連続エンドランのサイン。ファウルで4球粘った末の殊勲打を「ついていくのがやっとでした。三振だけはしないように気をつけました」と振り返った。

 投げては熊原が、延長10回タイブレーク勝ちしたリーグ第2戦に続く完投勝ち。全日程消化後はノースロー調整だったが、前日26日のプレーオフ決定後に自らのラッキーナンバー「41」球の投げ込み。「最後まで投げ切るつもりでした。1日休める。出番があったら勝ちに導きたい」と明日29日の東北学院大戦での雪辱を誓った。【佐々木雄高】